バランス整骨院 中原
鍼灸師の北村です。
「首が重いし痛い…」「肩の痛みがずっと治らない…」
そんな不調を感じている方はいませんか?
もしかすると、それは「ストレートネック」が
原因かもしれません。
現代人に多いこの症状は、スマホやパソコンを
長時間使う生活習慣が大きく影響します。
当院にも
「デスクワークをしていると首がガチガチになる」
「スマホを見ている時間が長いせいか、首の調子が悪い」
というご相談が増えています。
特に30代〜40代の方で、仕事でパソコンに向かう時間が長い方や
スマホを見続けることが日常になっている方に多い症状です。
私の知り合いに、病院でストレートネックと診断された人がいます。
最初は「肩こりが続くな」と思っていたそうですが
徐々に首の痛みや頭痛が現れてきたそうです。
ストレートネックと診断を受けた時は
長時間のパソコン作業、休憩時間はスマホでSNSチェック
そして趣味の映画鑑賞で首を下に向けっぱなし…と
これでは首を痛めてしまうのも無理はありません。
ストレートネックではないけれど、なんとなく首肩がつらい方にも
今後、体を痛めないための手段として有効な情報になっています。
ぜひ、普段の生活に役立ててみて下さいね。
本来、首の骨はカーブしていることで、
頭の重さをうまく分散し、負担を軽減しています。
ストレートネックとは、本来緩やかにカーブしているはずの首の骨(頚椎)が
まっすぐになってしまった状態を指します。
その主な原因を見てみましょう。
1.スマホやパソコンの使い過ぎ
スマホを見下ろしたり
パソコン画面に顔を近づけたりする姿勢が
ストレートネックの最大の原因とされています。
このような「うつむき姿勢」が長時間続くと
首の自然なカーブが失われ、まっすぐの状態になってしまいます。
特にスマホを操作する時に
姿勢を意識出来ている人は少ないのではないでしょうか。
ついつい、うつむき姿勢になって首が前に出てしまいます。
私は先日、休みの日に映画などを見ていたら
1日のスマホ使用時間が6時間を超えていました。
これが続けば体を痛めてしまうのは当然。
6時間は極端な例にしても
「1日3時間以上スマホを見る」方は珍しくありません。
2.骨盤後傾による姿勢の悪さ
実は骨盤の傾きも首に大きく関わってきます。
骨盤が後傾している状態とは
イメージとしてお尻が下がっているような状態です。
このような姿勢になると自然と首は前に出やすくなります。
いわゆる、猫背姿勢というものです。
特にデスクワークの方は骨盤後傾の傾向が強いです。
お尻周りやもも裏に体重が乗り
筋肉が固くなることで、骨盤を後ろ側に引っ張ってしまうのです。
この姿勢は首に限らず、背中や腰の痛みにも関係します。
そして何よりも見た目が悪くなってしまい
相手に与える印象も落ちてしまいます。
そんな嫌な事が多く起きてしまう骨盤の後傾を
防ぐセルフケアは後ほど紹介します。
私も毎日実践している簡単な方法です。
3.枕の高さや寝具の影響
高すぎる枕や硬い寝具は、首の自然なカーブを保つ妨げになります。
特に、寝ている時に首が不自然に曲がった状態が続くと
朝起きた時に首がこわばる原因にもなります。
寝違いも寝具によって起こる場合があります。
自分に合った寝具を選ぶことは快適な睡眠と
ストレートネック予防には欠かせません。
自分に合った寝具とは、その人の寝方や好みによって変わるので
正解がありません。
しかしストレートネックに限っていえば
高すぎる枕は首への負荷が大きくなるので避けたほうが良いでしょう。
ストレートネックを改善するには、日常生活の中で適切なケアを取り入れることが重要です。
1.画面の位置を高める
スマホを使用する時は、画面の位置を高くして
首を下に傾けないよう意識しましょう。
また、パソコン作業も同様に、画面の位置を調整すれば首への負担を減らす事が出来ます。
ノートパソコン用のスタンドは多くのメーカーから出ています。
スタンドを使用すると自然と画面と目の距離も離れて
綺麗な姿勢を保つことも出来るのでオススメです。
スマホ画面を高くするには、スマホそのものを高めに持つ必要があります。
オススメの持ち方は脇の下に手を入れて持つ方法。
無理なく高い位置をキープ出来ますよ。
そして当然ですがスマホやパソコンの使用時間を
減らしていく努力が必要です。
アプリやSNSが気になってしまうのであれば
アンインストールしてしまうのも良い手だと思います。
私は以前まで複数のスマホゲームアプリを持っていましたが
全てアンインストールしました。
2.柔軟性を高めるストレッチ
首や肩周りの筋肉をほぐし、柔軟性を高めるストレッチを日常的に行いましょう。
また、原因にも記載したように骨盤の傾きや猫背も
ストレートネックに関わるのでそれらに関わる部分のストレッチも重要です。
首肩のストレッチでは
首を横に傾けてその上に手を乗せます。
手の重さでゆっくりと筋肉を伸ばしていきます。
この時、手に力を入れない事が大切です。
過度な力が加わるとストレッチにより首を痛めてしまうおそれがあります。
傾ける角度を斜め前にしたりして
首の別の部分を伸ばすことも出来ます。
骨盤の傾きに関わるストレッチでは
足を外側に開いていく開脚を最もおすすめします。
もも裏の筋肉が硬いと骨盤を後ろへ引っ張ってしまいます。
柔軟性がつくことにより、それを防ぐ事が出来ます。
また開脚をするには骨盤を立たせる必要があるので
自然と傾きをまっすぐに戻してくれます。
私は毎日寝る前に開脚を10分~15分間行っています。
柔軟性を高めるためには低強度長時間のストレッチが鉄則です。
伸びているな、気持ちいいな、と感じるぐらいで
長い時間行うようにしましょう。
開脚を始めた頃は90度ぐらいしか
脚が開かなかった私ですが
継続することにより今では180度べったりと開脚が出来ます。
猫背予防、腰痛予防にもつながるので
ぜひ皆さんにも試してもらいたいです。
ストレートネックは、現代人にとって避けがたい問題かもしれません。
しかし、日常生活の中で少し意識を変えるだけで
症状を緩和し、首や肩の負担を軽減することが可能です。
スマホやパソコンの使用方法・時間を見直して
正しい姿勢やストレッチを心がけることが改善の第一歩となります。
画像引用は
・いらすとや
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